◆ 表2◆

親の遺伝子パターンの組み合わせによる 毛色の出現割合を示しました。             
犬のアイコンは表面に見える色と、遺伝的に隠されている色を表現しています。

 

フラットコートとラブラドール、ゴールデン は一部に共通の祖先を持っています。ですからラブラドールの毛色遺伝もフラットと同じです。
イエローフラット=イエローラブと考えたらこの毛色の出方がよく理解できるでしょう。
またイエローフラットは英国でゴールデンレトリバーが犬種として確立されたときにゴールデンとして登録された経緯があります。

イエローフラットは細身のフィールド系ゴールデンと全く見分けがつきません。
もしあなたのフラットがイエローの子犬を産んだら直接関わりのある人すべて(イエローの兄弟に当たる黒い子犬の所有者、父犬の所有者、父犬の兄弟の所有者 母犬の兄弟の所有者・父の前の子供・母の前の子供の所有者)にイエローの因子を持っている可能性があることを知らせるべきです。
またイエローの子犬を出すと分かった犬の繁殖は、黄色い子犬を出す不利をはるかに凌ぐ素晴らしい利点(性格・健康・能力・形態すべてにおいて抜群である) がない限りは行うべきではありません。
犬の繁殖はブリーディングストックの向上を最優先に考えて行うべきなのです。
フラットコーテッドレトリバー・ソサエティ(英国)はイエローフラットコートを繁殖に使ってはいけない理由として以下のことをあげています。

●イエローフラットはゴールデンレトリ バーに非常によく似ていて、また非常に近縁でもあるので、スタンダードに同じ色があるのは望ましくない。
●黄色と黒を交配した場合、黄色はマスクされ表に出ないまま残っていく。
その上色だけでなく望ましくない進行性網膜萎縮症や白内障、てんかん発作、股関節形成不全などが増える可能性もある。 


したがってあなたのフラットがイエローの因子を持っているかもしれない、あるいは実際に持っているなら絶対 にイエローが出てこないように努めるべきです。
つまり同じようにイエローの因子を持っている可能性のある相手とは絶対に交配しないこと。あるいはVetGenにて色素遺伝子[e]の有無を確かめるこ と。
VetGen(http://www.vetgen.com/)では85ドルで色素遺伝子の分析をしてくれます。
しかし生まれてしまったイエローフラットは家庭犬としては何ら問題がありませんので、避妊去勢してペットとしての犬生を全うさせてやりましょう。
珍しい犬だからと高値を付けている人があるとしたらそれは間違いです。

ラブには「ダッドリー」と呼ばれ る、イエローで鼻の色も薄い個体が存在します。稀ですが、フラットでも、その色が出る可能性があります。
イエロー同士の交配のほかに、ブラック同士、レバー同士、レバーとブラックの交配でも、その遺伝子の出ることが計算上あり得るので、注意が必要となりま す。
また、レバーフラットが真っ黒な鼻を持つこともあり得ないことを覚えておいて下さい。

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